Speakers & Topics
第15回
セッション1:
1)【タイトル】 よくみる和文英訳の落とし穴 ~より読みやすい英訳のために~【続編】 13:00~14:25
2) 【概要】 和文英訳となると、文法や語順、言葉のニュアンスの違いなどの難題が控えている。2017年3月のJTF関西セミナーや11月の翻訳祭では、日本語によるワークショップ形式で、各種の「落とし穴」を紹介した。今回は、新たなひっかけ問題を設ける。製薬系の問題が中心であるが、どの分野にも役に立つだろう。問題を解く際に、以下が重要である。
①積極的に動詞を使う。②原文の語順と時制に騙されず、自然に流れる英文を書く。③苦手とされているwould、should、could、will等の用法を身につける。④英訳に役に立つ用法(parallel construction等)を覚えることで、訳文のレベルアップを目指す。⑤英語の多彩な句読点を正しく使う。⑥和文に多い記号(「・」、「~」)は、英文に流用していいのか。⑦和英辞典に記載している定訳は本当によい(英訳に適している)のか。和文英訳にこれから挑戦してみたい方も大歓迎である。
3) 【登壇者プロフィール】
Benjamin Tompkins
1970年米国生まれ。カンザス大学卒業(日本文学および生物学)、コロラド大学院日本文学修士。90年と94年に交換留学生として上智大学(文部省奨学金取得)、福岡大学で日本語、生物学を学ぶ。福岡で翻訳会社勤務の後、99年、米国にて翻訳会社j-translate.comを設立。09年に福岡に移転後、トンプキンス・バイオメディカル・コミュニケーションズ株式会社を設立。17年6月まで、日本翻訳者協会の会長・理事長に携わる。
Ben Tompkins (5/5/2018)
ジュリアクネゼビッチ(5/5/2018)
セッション2:
1) 【タイトル】ジュリア先生と学ぶ医療通訳No. 2~くも膜下出血~
14:35~17:35
2) 【概要】
医療通訳教育の第一人者ジュリア先生のオリジナル・スクリプトを使用します。
問診票からスタートする日本や海外の現場を再現したロールプレイを中心に勧める参加型のワークショップです。前回の「循環器~狭心症」に引き続き、今回は「くも膜下出血(SAH)」を取り扱います。通訳練習の他にも、ケーススタディで外国人患者の背景の話し合いや、医療通訳に必要な知識の習得を目指します!症例報告等、患者レベルの医薬翻訳にも役立つ内容です。
3) 【登壇者プロフィール】
医療通訳士 医療通訳講師
ジュリアクネゼヴィッチ
ロイヤルメルボルン工科大学院 修士
NAATIオーストラリア
通訳国家資格1級
一般社団法人医療通訳協会
医療通訳試験委員会
医療現場での通訳経験が豊富。
医療通訳講師として長年にわたり豪州国内各大学で講師を務める。国際国立医療センターの研究員でもある。元東京外国語大学大学院通訳講師。
司法通訳についても明るい。