Message from Tokyo
(東京で開催されている「医学英語勉強会」の事務局よりメッセージをいただきました)
この度は西日本医学英語勉強会の発足、おめでとうございます。
第1回目の勉強会の立ち上がりから、第2回目、第3回目の勉強会開催の決定など、東京からワクワクするような想いで見つめておりました。今年6月のIJETでのプレイベント(JatPharma分科会)にて、東京での医学英語勉強会での取り組みを紹介させていただいたご縁で、このように西日本地域で勉強会が急速に拡大していく様子を目の当たりにして嬉しく感じております。
プレイベントで紹介をさせていただきました東京の医学英語勉強会は2012年5月に誕生しました。2012年3月に修了した東京外国語大の医療外国語講座の参加者が「修了後も有志で集い医学英語を勉強する機会を作りたい!」という想いを形にしたものです。8月と12月は夏休みと冬休みとなりますが、毎月、休むことなく続けてこられましたのも、一重に参加者のみなさまと講師の同時通訳者の石井浩子先生のおかげでございます。
わずか2年前の2012年は、医学英語を勉強する集まりも少なく自分たちで立ち上げた勉強会が、2年後の2014年にはシンポジウムのプレイベントでお話をさせていただくところまで歩んでこられたことは、嬉しくもありご縁の不思議さも感じております。
医学英語を勉強するようになり、学習はチャレンジの連続であると日々感じております。
臨床現場で通訳を行う医療通訳、治験や医療機器等に関わる翻訳、国際会議等の場での通訳等々、その需要は多岐に渡りながらも、医学や薬学については義務教育で学ぶ機会等はない専門的な教育分野です。
例えば、臨床現場では専門的な用語を理解しながらも如何に平易に分かりやすく患者様に伝えるべきか、治験翻訳ではGCPに代表される制度等を理解したり、医療機器でも翻訳対象となっている機器は診断機器なのか、治療機器なのかを理解したり、また国際会議ではどのような疾患がテーマとなっているのかという準備を行い・・・学ぶべきことやチャレンジは際限なくあります。
チャレンジが多いということから、医学英語に興味がありチャレンジしてみたいと思いながらも、なかなか一人では踏み出せない・・・と感じていらっしゃる方もおられると思います。既に学習に踏み出していても、日々の自己学習のモチベーションを維持していくことが難しいと感じていらっしゃる方もいると思います。
そこで東京の医学英語勉強会では「医学英語に興味のある方であれば、どなたでも参加可能。通訳翻訳経験不問。」としております。興味のある方にご参加をいただきまして、勉強会での演習を通じて同志から刺激を受け、また、今後の自分なりの課題を見つけていただいて、日々の自己学習に繋げる機会としていただいております。月に1回というわずかな時間でありますが、この積み重ねこそが長期的には違いを生んでいくのではと信じております。
東京オリンピックを機運にして、今後もますます医学英語の勉強の需要は増えていくことを肌で感じております。西日本での医学英語勉強会、東京での医学英語勉強会、お互いに切磋琢磨しながら、日本における医学英語勉強会シーンを盛り上げていくことができれば、素敵なことだと思います。今後の西日本医学英語勉強会の益々のご発展を心よりお祈り申し上げております。
医学英語勉強会事務局 岩木 京子