Speakers & Topics
第9回 第10回
第9回勉強会
(2/21/2016)
Ben Tompkins/栁瀬大輔
【概要】
★Session 1: Workshop on Felix, a Free, Powerful, and Easy-to-learn Computer Assisted Translation Tool
You’ve probably heard of computer assisted translation (CAT) tools such as Trados and Wordfast. Such major CAT tools are powerful and widely used in the translation industry but are expensive and take time to learn to use properly. In this workshop, the presenter will demonstrate Felix, which is a free, powerful, and easy-to-learn CAT tool. Please consider bringing your laptop computer, fully charged and with Felix installed. Instructions on how to install Felix are available in the homework, which you should do to get the most out of the workshop. The homework can be downloaded here: https://db.tt/ZKI9aFML
<登壇者プロフィール>
Presenter Bio: Ben Tompkins
Ben lives in beautiful Fukuoka, Japan, where he began translating professionally in 1994. Ben specializes in pharmaceutical and biomedical translation. He owns Tompkins Biomedical Communications K.K., a provider of translation and other language services to pharmaceutical companies, research organizations, and universities. Ben serves as Vice President of the Japan Association of Translators (JAT) and has helped organize three IJET conferences in and outside Japan. He can be reached at ben@tompkinsbiomedical.com.
★Session 2: 日本人の英文,三つの留意点
翻訳とは,本来外国語の文書を母国語に訳すもの。英文の作成や和文の英訳は,日本人にとって楽なものではありません。製薬企業と翻訳会社でかれこれ十年以上この難題にとりくんだ経験をもとに,日本語と英語の決定的な違いが痛感させられた点を三つあげるとすれば,それは語順,主語,動詞。「なんだ,そんなことか」とあたりまえのように聞こえるかもしれませんが,案外ことはそう単純でもないのです。当日は,日本人が自然な英文を書くための留意点について,実例をもとにわかりやすくお話ししたいと思います。
<登壇者プロフィール>
柳瀬 大輔(やなせ だいすけ)
今治市出身。京都大学区農学部にて植物生理学を専攻。化学企業に20年間勤務,農薬の研究開発や医薬品中間体の品質管理を経験した後,2003年,語学力を活かして企業グループ内の製薬会社に転進。10年間勤務し,安全性管理部門や,後には薬制部門に所属,英文メディカルライティングにたずさわる。現在翻訳会社サン・フレアにて医薬関連の翻訳および文書作成の監督と品質保証,人材育成を担当。国外に住むことなく,どこまで英文作成の技能を身に付けることができるかに挑戦中。
第10回勉強会
(4/24/2016)
畝川晶子/森井宏子/西垣内寿枝
【概要】
★Session 1: 放射線治療の基本と実際
近年の技術革新に伴い、日本でも放射線治療を受けるがん患者数が急増中です。放射線治療の長所・短所、治療方法、副作用等の概要とともに、2015年10月オープンの広島がん高精度放射線治療センター(HIPRAC)に導入されている3台の最新治療装置の紹介と放射線治療の展望等、「調査した情報を共有する」勉強会の手法で挑みたいと思います。スライド・スピーチの一方を日本語、他方を英語とする予定。
畝川 晶子(SEGAWA AKIKO)プロフィール
大学では国文学を専攻。アジア競技大会組織委員会で通訳・翻訳専門職員として6年間にわたり公式文書を翻訳。オリンピック委員会・大使館との渉外、プレス・マスコミ対応、国際会議開催を経験し、IOCに英語版公式報告書を提出後、フリーランス翻訳者としてIT・工業分野の翻訳を開始。徐々に医薬分野にシフトし、現在は治験関連の文書を中心に翻訳。日本翻訳者協会(JAT)・米国メディカルライター協会(AMWA)会員。
★Session 2: 正しく発音しよう&心臓の基礎(解剖学的観点から)
自分の伝えたいことをきちんと理解してもらうには、(決して流暢な英語である必要はないと思いますが)正しく発音することは大事ではないでしょうか。前半では、私が気を付けていることをご紹介します(一緒に発音練習してくださいね)。後半は、実際に心臓模型を見て頂きながら、心臓の基礎的な構造について説明します。時間があれば、医学英英辞書や英語のオーディオブックについても紹介したいと思います。
人前で話すことはこれが初めてです。失敗もあるかもしれませんが、どうぞ宜しくお願い致します。
森井 宏子 プロフィール
文学部史学科卒。2016年春医療機器和訳6年生に進級予定。1990年代半ば頃からぼつぼつ翻訳開始(主に光学系機器・工作機械・品質管理の英和/和英訳)。途中、諸事情による休眠・低空飛行時代を経て、現在は翻訳の他に腰痛老眼体力低下と格闘中。対応翻訳分野は、循環器系が一番多く、次いで整形外科、中枢神経系。20年の苦闘(?)の記録は、エッセイ6に書かせて頂いています。
★Session 3: Evernote手帳術
「Evernote手帳術」と題して、インストール、サブマシンやスマホとの同期、使い方のアイディア、Evernote Clipper、裏技などをご紹介します。イメージが掴みにくいのか、ほんまかいでも使い方がわからないという声があり、同じ内容の発表をしました。使ってみると大変便利なものだということをお伝えするため、当日は、私の作っている「ノート」を見ていただきながらお話をしたいと思います。
西垣内 寿枝 プロフィール
特許翻訳者(日英・英日)。専門は化学。フェローアカデミーの通信講座修了後、1990年頃から特許翻訳の世界に入る。ふとしたきっかけで、ブルーグラスの父ビル・モンローのビデオ作品を訳すことになり、そのまま音楽にのめり込む。2007年頃に特許翻訳の世界に舞い戻り、フリーランスとなる。株式会社Office GrassWord代表。「翻訳者のためのマクロ勉強会(略して、ほんまかい)」の広報担当。