Essays No. 8
勉強会への想い
by とも☆ち
西日本医学英語勉強会の皆様、こんにちは。福岡市在住の医薬翻訳者です。約4年前までは関東に住んでいました。当時は翻訳者との交流はほとんどなく、ツイッターを通して翻訳者と繋がるようになったと思ったら福岡に引っ越してしまいました。翻訳の仕事は場所を選びませんから、福岡でも特に不自由に思うことはないと思っていましたが、残念なことが一つありました。それが勉強会です。
東京には多くの勉強会があります。東京と比較すると数は劣るかもしれませんが、大阪にも多くの勉強会があります。でも、他の地域では数も種類も少なく、年に何度も幼い娘を残して東京や大阪に出かけるのは心苦しいし交通費も馬鹿にならない。「ないなら作ればいいじゃない」と思ってみたものの、なんだかんだと言い訳をして実行できないでいました。そうしているうちに、行動力がある畝川さんが広島で勉強会を立ち上げてくださいました。
勉強会を立ち上げ、世話をするというのは想像以上に大変なことだと思います。「案ずるより産むが易し」とアドバイスを頂くこともありましたが、私は実行する前に色々考えてしまいました。どのぐらいの人が興味を持ってくれるだろうか。興味があると言っても実際に来てくれる人はどのぐらいいるだろうか。どんな内容にしたら集まってくれるだろうか。会場はどこがいいだろうか。「行きたい」と言っていても、日程が合わなかったり、当日近くになって仕事の遅れや体調不良などで参加できなくなったりすることもあるでしょう。多くの人が集まれば、様々な意見が出てきます。それらを全部まとめる?私にはそんな気力も能力もない・・・そもそもどこから手をつければいいのだろう。
実際にどこまで大変なのかはわかりません。ただ、私がやれなかったことを、私が思い描いていたもの以上の素晴らしい内容で実行していただいたことに感謝しています。おかげさまで、すっかり満足してしまい、福岡で勉強会を開催したいという夢はほぼ消えかかっています。私にできることは少ないですが、世話をしてくださる方々の手間を増やすことがないように気をつけて、この勉強会が少しでも永く楽しく続くように願っています。またお会いできる日を楽しみにしています。
写真は福岡市内にある大濠公園を泳いでいるカモ。夢はまだ消えてないカモ?